ブックタイトル夢ぷらざ vol48
- ページ
- 4/16
このページは 夢ぷらざ vol48 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 夢ぷらざ vol48 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
夢ぷらざ vol48
三次市に江戸時代中頃から伝わる妖怪の物語があることを知っていますか。その名も「稲生物怪録」。主人公は三次藩士の息子で稲生平太郎という16歳の少年。自分の屋敷に30日間出現し続けた妖怪や怪奇現象をものともせず、耐えぬいたという物語です。その内容の奇抜さから国学者の平田篤胤をはじめ、泉鏡花、折口信夫などを魅了しました。また、妖怪漫画の巨匠・水木しげる氏もこの物語を題材にしたマンガを描いています。この物語がほかの妖怪物語と大きく異なるのは、主人公の平太郎が実在した人物で、その子孫が今も広島市内で暮らしていること。さらに物語に登場するモノや舞台とされる場所が特定されていること。フィクションとノンフィクションの狭間にある、ロマンこそがこの物語の魅力かもしれません。この魅力的な物語を活用して三次市を盛り上げようと、1999年に有志で発足したのが「物怪プロジェクト三次」です。絵巻物や掛け軸の展示、関連ビデオなどの上映を行った第1回の「稲生物怪物語展」では、約1万1000人を動員しました。その後もさまざまなイベントを開催し、徐々に知名度はアップ。2006年には水木しげる氏や荒俣宏氏、京極夏彦氏、多田克己氏が参加する「第11回世界妖怪会議」の誘致にも成功しています。プロジェクトが主催する一大イベントといえば、毎年8月に開催している「三次物怪まつり」。物怪仮装コンテストなどが行われ、好きな妖怪に扮した県内外の妖怪ファ妖怪で町おこしに取り組む妖怪で町おこしに取り組む妖怪で町おこしに取り組む他県の市町とも連携他県の市町とも連携三次市に古くから伝わる三次市に古くから伝わる不思議な妖怪の物語不思議な妖怪の物語不思議な妖怪の物語不思議な妖怪の物語不思議な妖怪の物語稲生物怪録絵巻(堀田家本)よりいのうへいたろうしのぶ4