ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

夢ぷらざ vol53

世以降の趣を残す日本遺産のまち、尾道市。この地で文化4(1807)年に疫病が流行し、尾道の各神社で3日にわたり病魔退散のお祓(はら)いを実施。その清めの儀式の日に鬼の格好をした若者が町へ繰り出しました。これが尾道伝統の奇祭「ベッチャー祭り」の始まりとされています。現在も毎年11月1日から3日間、地元では〝一宮(いっきゅう)神社?の名で知られる吉備津彦(きびつひこ)神社を中心に祭りが行われます。初日は神輿渡御(みこしとぎょ)、2日目は大祭と奉納べッチャー太鼓などを開催。3日目に「ベタ」「ソバ」「ショーキー」という3つの鬼神の面を付けた氏子たちが獅子や神輿とともに街を練り歩き、子どもたちを追い回します。鬼から棒で叩かれたり突かれたりすると一年間、無病息災で過ごせるとか。また、ショーキーが持つ「ささら」は頭脳明晰(めいせき)のご利益、ベタとソバが持つ「祝棒(いわいぼう)」は子宝のご利益があるといわれています。親は健康を祈って我が子を差し出しますが、子どもは鬼の迫力に泣き出す場合がほとんど。元気な祭り囃子(ばやし)と笑い声、泣き声が響き合い、一帯が熱気に包まれます。ベッチャー祭り(尾道市)中BETCHA-MATSURI【vol.10】11/1(木)~3(土・祝)開催?0848-38-9184(尾道市産業部観光課)http://onomichi.main.jp/betcha/12