ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

夢ぷらざ vol56

8大崎上島町でブルーベリー栽培をしている『神峯園』は、75戸の組合員農家から構成される農事組合法人です。立ち上げたのは、現在、代表理事を務める横本悠樹さんの父正樹さん。大崎上島町の主要作物であるミカンの価格暴落を受け、補完作物として取り入れたのがきっかけでした。生果の卸売りは当初苦戦を強いられましたが、パン製造の『アンデルセン』が「広島産をぜひ使いたい」と手を挙げたことで販路は一気に拡大。「ブルーベリーといえば大崎上島」といわれるほど、広く認知されるようになりました。ジャム製造を始めたのは1981年。自宅を改装して加工設備を整え、正樹さんの妻恵子さんが加工を引き受けました。もっとも苦労したのは砂糖の種類とその比率。神峯園で作るブルーベリーは無農薬栽培で、果実のみずみずしさと香り高さひろしま夢ぷらざで買えるおいしいモノが特徴です。それらを最大に生かすため、砂糖の量は40%程度にし、果実感を残すことに配慮。また、今までに「黒糖やしょ糖でも作ってほしい」と依頼を受けて挑戦しましたが、果実の香りが消えてしまい黒っぽく変色してしまったそうです。「うちのジャムはブルーベリーとグラニュー糖のみ。シンプルですが、いちばん果実のおいしさが分かる組み合わせだと思います」。看板商品『もぎたての碧』は、野生種に近い露地栽培のラビットアイを中心に配合。ゴロッとした果実感としっかりした果皮、種の粒々感が感じられ、果実をそのまま凝縮したような味わいが特徴です。また、年間に出荷する1万2000個程度のジャムのうち、約1000個が主に生果用として温室栽培されている南部ハイブッシュという品種を使ったプレミアムなもの。ラビットアイよ食大崎上島産ブルーベリー100%もぎたての碧しんぽうえん大崎上島町あお