ブックタイトル夢ぷらざ vol58
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夢ぷらざ vol58
8「テンペ」という言葉の響きからは、それが何かさえ想像できない不思議な食べ物。その正体は、大豆の発酵食品です。茹でた大豆をインドネシアのテンペ菌で発酵させたもので、現地では400?500年前から食べられている伝統的な食材です。栗のようなほくほくとした食感で甘味があり、発酵食品でありながら納豆のような香りやクセはなし。味もシンプルに大豆本来の風味を感じることができます。さらに、良質の植物性タンパク質やビタミンB群、食物繊維などの栄養素が豊富。タンパク質がアミノ酸まで分解されているので、消化吸収しやすいのも特徴のひとつです。世羅町でテンペが作られるようになったのは、今から15年ほど前のこと。県内で生産量1位を誇る大豆を有効利用して、特産品にしたいとの思いからでした。立ち上がったのはひろしま夢ぷらざで買えるおいしいモノ地域のお母さんたちが世羅町の特産品を製造している特産品センター「かめりあ」。まずは岡山県でテンペを作っている企業の視察から始めました。茹でた大豆にテンペ菌を混ぜるだけで作り方はとても簡単でしたが、最初は大豆が思うように発酵せず、試作しても失敗するばかり。温度や湿度によってテンペ菌の量を調節したり、テンペ菌が雑菌に弱いため消毒に使用する酢の量を調整したり。試行錯誤を繰り返し、完成までにはなんと2年の歳月を要しました。完成したテンペは、切ってそのまま焼く、揚げるなどして味わいます。お好み焼やハンバーグをふんわりと仕上げる隠し食材に使うこともでき、さまざまな料理に使える優れた食材に。健康志向のレストランや一般の消費者から支持を受け、現在も根強い人気を誇っています。5年前から世羅町内の小中学校の食インドネシアの伝統食品テンペ世羅町3