ブックタイトル夢ぷらざ vol60
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夢ぷらざ vol60
4児童センター『バンビーズ』は、子どもたちの健全育成と子育て支援の拠点として誕生した施設。そのため、子どもたちの成長を促すさまざまな企画が多数催されています。それらの企画をお手伝いする係として、石田さんを含むバンドのメンバー数名が関わり始めました。「夏休みに開催する科学実験やお祭りで行うくじ引きなど。自分たちが幼かった頃、楽しいと感じたことをかたちにできるのが楽しかったですね」。しかし、高校3年生となった石田さんたちは徐々に受験モードへ。「そもそもバンビーズは勉学の妨げになるような使い方を推奨していないんです。それで足を運びづらくなっちゃったんですけど、他のメンバーは推薦が決まっていたりして受験勉強にあまり関係がなかったんです。それならいっそ、高校を卒業しても関わっていけるようにこの活動を本格的なものにしようって、正式に団体を作ることにしました」。その後設立した志楽蝶は、お祭りの実行委員などから、成人式や公民館のイベントの演出・舞台装置など、次第に大がかりなものを手がけるようになりました。広島の専門学校に進学し音響や映像を専攻した石田さんは活動の中心を担いつつ、学んだ知識や技術を活かしてラジオ番組を開設、団体のメインキャラクター「ツバキマン」を生み出すなど、新しい試みにもチャレンジ。専門学校を卒業した後は、上京してプロレス団体の映像部や動画サイトの会社に勤務していましたが、その間はリモートで仲間に進捗を確認したり、時に広島に戻って定例会に出席したりしていたそうです。「僕たちのもうひとつの目標が、若者が気軽に集える場所を作ること。県外に出ているメンバーも多いですが、広島に戻ってくる時は皆が自然とここに顔を出しますよ」。そんな志楽蝶の活躍を見てきた府中町政策企画課秘書広報係の田村洋さんは、「地元の高校生たちが大人になり、外で得た学びを武器に土地に根付いて活動する姿は、町のあり方として多くの地域が理想とするもの」だと話します。「小学生のみを対象にした施設ではなく、高齢者までを受け入れる生涯学習拠点でもない。18歳までの異年齢の子どもたちが一緒になって活動するバンビーズのような児童センターという場があり、そこに勤める職員との素晴らしい出会いがあったからこそ、今回のようなケースが生まれたのかもしれません。今ではすっかり頼りにして、町のいろいろな行事に携わってくれるようお願いしています。若いメンバーの皆さんのアイデアとパワー、いつも期待しています」。地元のお祭りやイベントに登場するツバキマン。八丁堀シャレオでのイベントで、町のPRを行う様子高校生から大人へと成長するにつれ活動が変化任意団体を設立し、それぞれの学びを生かす