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概要

夢ぷらざ vol62

3捨てられていた羊毛が地域の手間暇かけて作られる本物の良さを伝えたい素人ばかりの毛糸づくりが形になるまで1年半東広島市広島県の中心、おへその位置にある東広島市豊栄町。田園風景が美しいこの町に、楽しそうな話し声や笑い声が響く一軒の古民家があります。ここは、「豊栄ウール工房」。地域の農家が田畑の雑草を食べさせるために飼育している羊から毛を刈り取り、手作業で毛糸やフェルトに加工。それらを使ったアクセサリーやバッグなども制作しています。プロジェクトの発端は、当時、地域おこし協力隊だった山田芳雅さんのもとに寄せられた農家さんからの相談。羊は年に1度、毛を刈りますが、これまでその毛は土に埋めて捨てられていたそうです。「もったいないから何とか活かせないかな?」。その一言に心動かされた山田さんは、プロジェクトに賛同した有志とともに活動を開始。県内外から羊毛処理のノウハウを持った専門家を招いたり、県外に勉強に出掛けたりしながら、1年半かけて羊毛の選別や洗い方の技術を身につけていきました。